[IPA] 見積の元ネタに「ソフトウェア開発データ白書」がありがたい件 [ハイパー上流]

お前は「[IPA] デスマらないために「超上流から攻める IT 化の原理原則17ヶ条」が思った以上に使える件 [要件定義] | oshiire*BLOG」で味をしめたからといって、また「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」ネタなのかと言われそうですけれども、そうじゃない、だってそうじゃない。

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基本的に、その日にあった、または最近あった出来事を元に blogのネタを日々書いているので、実は、毎日 blog書くのは結構大変です。そんなに、毎日、なにかあるわけじゃなく、ナニゴトも無く穏やかに過ごす日だってあるわけで、なかなか大変なのです、これでも。ただ、落書きしてるわけじゃなくて、これでもすこしは頭を使ってるんです…( ゚д゚ )クワッ!!

さて、それはおいといて、「今年は見積もりしないぞ」と固く誓った割には年始からずっと見積の手伝いとかしています。なぜだ。しかも、インフラ屋さんにも関わらず、アプリの移行開発費用とか算定したりして、もうここまでくるとコンサル屋だからとは言え、いくらなんでも適当なことやりすぎじゃないかと思うわけです。まぁ、そんなことも気にせずに、見積を作っていたわけですが。

1. 算出根拠は重要

ロジックが適当でも、説明さえ付けば、その算出根拠は理解されます。基礎数値がまちがっているのであれば、それを直せばいいし、そのロジック自体に考慮が足りなければそれを足せば良いし、係数のネタが微妙なら、もっと精緻化された係数を算出して適用すれば良いだけです。見積に限らず、数値となって出てきたものについては、なぜその数字になったのかを説明さえできれば、説明できるロジックを作ったヤツの勝利です。たとえまちがっていても、根拠を最初に作った人が優勝です。ウソです。しかし、算出根拠もなく、なんとなく感で作るヤツがいたら、目の前で腹を切ってもらったほうがいいです。この業界には不要な人です。

さて、そんなロジックを作ったからと言って、すぐにそれを「よし、分かった」というほど、お金を出す人は心も財布の口も広くありません。すぐに

その根拠は妥当か

と迫ってきます。「この算出根拠を納得できない、お前がバカだ」とお客さまに面と向かって言う人もいるはずもないので、その妥当性検証というのは、複数のやり方を通じて、同じくらいの数値に迫ってきたら「むーなるほど」みたいになるコトが多いわけです。母数は多ければ多いほうが、説得力がますってコトです。

さて、見積の手法と言えば。これも IPA のものですが「エンタプライズ系事業/見積もり手法:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」によると、次の 6つがあります。2個目ってホントかよっていつも思います。だって、我々はIT専門家なのに、お客さまは一つも納得しないんですから(´・ω・`)

  1. 類推法
  2. 専門家による判断
  3. トップダウン見積り
  4. ボトムアップ見積り(工数積上げ)
  5. パラメトリック法
  6. プライスツーウィン

ま、これらを組み合わせたりして、見積を多面的に準備していけたら望ましいです。そんな暇ないですけどね。

そんな時に役に立つのが「過去の類似プロジェクト」です。上記でいう「類似法」ですけれども、その過去プロジェクトの実績母数が多く、提示しているところの信用があれば、見積の根拠に重みを持たせることができます。やったね。

また、初めて見積をするような人も、自分の経験だけでは不安が生じるので、他の人たちの実績を参考にできれば不安も払拭できることでしょう。やったね。

2. そこで「ソフトウェア開発データ白書」をオススメする理由

タイトルに戻りますけれども、お陰様で IPA が出している資料と言えば、うさんくさい部分もありながら、改ざんする必要のないものなので、それなりの信憑性をもったデータがきっと集まっているだろう、それも気取って、成功したプロジェクトばっかり出してくると思われるので、「成功事例」の肩書きがついてそうです。「成功事例」という言葉にお客さまは弱いです、ぜひお使いください。

ということで、最新の「SEC BOOKS:ソフトウェア開発データ白書2014-2015:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」です。先月でたばっかりです。

なんだよ、金取るのかよ。「はい、そうです」買うなら、そこのリンクからぜひお願いします。

というか、いえ、ユーザ登録すれば pdf と excel がもらえます。なので、貧乏でも大丈夫。pdf と excel を保管するだけの、ほんの 18.8MB の領域があれば、このデータ白書を手に入れることができます。でも、せっかくだから買ってください。そこのリンクから。

なお、ダウンロードのリンク先は「ソフトウェア開発データ白書 データ版 ダウンロード」の同じページ内の下の方に、ダウンロードのリンク先があります。ここで、アンケートに答えてると、次のリンク一覧が出てきます。

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はい、でた。
ここのリンクをクリックすればダウンロードできますが、ログインが必要です。ユーザ登録もできます。たいした内容は必要ないので、この際ユーザ登録もしておきましょう。したらいいと思います。

で、基本的にそこの pdf の内容を見ていけば「ふーん」という内容にうなることと思います。なお、目次は

  • 1章 背景と本書の目的
  • 2章 収集データについて
  • 3章 分析について
  • 4章 収集データのプロファイル
  • 5章 プロジェクトの主要要素の統計
  • 6章 工数、工期、規模の関係の分析
  • 7章 信頼性の分析
  • 8章 工程別の分析
  • 9章 生産性の分析
  • 10章 その他の分析
  • 付録A データ項目の定義
  • 付録B 収集フォーム
  • 付録C データ項目ごとの回答状況
  • 付録D 用語集
  • 付録E 参考文献・参考情報
  • 付録F 要素間で確認した相関関係
  • 付録G 収集データ年別プロファイル
  • 付録H プロジェクト診断支援ツールの紹介
  • 図表一覧
  • 著作監修者紹介

こんなです5,6章が結構使えます。8,9 なんかもいいですね。ただ、この分析の結果を見ているだけでは「ふーん」止まりです。それはあかんです。ぜひ、先ほどのリンク先から Excel のファイルを落としてきましょう。見積もりする輩に Excel 嫌いはいないと信じているので、みんながみんな Excel を使えることと信じて話は進めます。互換製品でもなんでもいいです。開くと「.csv でいいじゃねぇか」みたいな気分にもなりますが、取りあえず、中身が大事です。なんと、分析のために使った元データがそのまま入ってます。なので、分析結果を眺めて「( ´_ゝ`)フーン」だけじゃなくて、自分の好きなように必要なところだけ抜粋してきて、自分の好きにデータを作れるんです、これぞコンサルの醍醐味。

データが公開されていることで、おめでたいことに、好きなように活用できるのはとてもありがたいと思いませんか。私は思います。便利でしたもん。
そうそう、なかなか、実績の情報などお目にかかれないのに、ここを見ると実績の母数が数百あって、しかも再利用できちゃうんです。ここ 4年間のデータだから、そこまで陳腐化していないです。こんなものが、無料で手に入るんです。素敵な世の中です。

ぜひ、これから見積をしようとしている人にお勧めしてあげてください。私は、もう見たくないです。

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