[明日が] 正解のない仕事 [見えない]

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打ち合わせに出ていると仕事した気分になるよね、しょっさんです。


あひる会議中

朝から晩まで打ち合わせがあると、すごく働いた気分になるものの、何もできあがっていないことに気がついて、夕方からあわてて資料作ることになるのよね、残念なことに。なお、本日は必死に作った資料が結構な勢いでだめ出しされて凹みながら帰ってきたのですよ。

目次

正解がない

よくあるんですけど、営業職って、回答がまばらな仕事多いんですよね。いや、営業じゃないんだけど。

例えば提案書。ゴールは、提案書が受け入れられて、契約が取れることとしましょう。そこのゴールは分かりますが、正解は分からないんです。まず、どこまで資料を準備して作り上げたら、見積の金額をいくらにしたら、、、なんて提案書を作っている段階では、ハッキリ明確に正解は分からないですよね。いやたまに、出来レースのように金額も内容も決まっているようなこともあるけれども、それも、事前にいろいろと手を打った結果ですから。どこまで何を作ったら「OK」とは、最初から分かっていた、とは言えないわけです。「結果として 0 が出ればいいですよ」みたいにすっごく分かりやすいのならば、完全に正解が見えているからいいんですが、提案書を作っていても、ここまで作ったからOKだろう、と言い切れないわけですよ。そりゃ、提出の直前まで作り直すわ、寝ないで直すわ。

これがまたしんどいんですよ。どこまでやったらいいの(´・ω・`)え、これじゃダメなの? って毎度、振り返るわけです。満場一致で「コレで良いね、明日はこの資料を持っていこう」なんてことになって、翌日、お客さまに資料を持っていったら、全却下とは平気でよくあるわけです。

CE や ITスペシャリストやっていたときってのは、「正解」が明確で分かりやすかった。例えば、サーバが壊れた、直ったら完了。構築作業は、テストが全部通れば完了。まぁ、障害の原因が全然分からなくて死にたくなるときとか、いくらやってもうまく構成できないときとか、にっちもさっちもいかない場合はあることにはあるんですが、必ずゴールは訪れるんですよ。で、ここまでやったらOKってのが、1か0で大体分かるわけです。「〜した結果が・・・」でOKって判断できるんですよね。これ、便利。明確にゴールが定まっているから、ある意味、人じゃなくても機械やツールが勝手にやって、同じ結果が出れば、それでも良いわけです。これ、自動化ってヤツですよね。自己修復機能に、自動構成ツール、便利ですね。

正解がない仕事がこれからも残るのか

あれ、最近言われてる自動化による人材のいなくなる仕事って、正解がハッキリしている仕事全部なんじゃないですか、もしかして。

日常生活の大半が自動化によって済まされる可能性ありますよね、別に食事だって人が作らなくたって良いんですもの。結果が伴えば。そもそも、レシピがまったく同じで、自動的に作られたネタをベースに、温めたり、ちょっと炒めるだけのチェーン店だってあるじゃないですか。肉の万世にはロボコックがカレー作ってたじゃないですか。お酒だって、必要なものが必要なだけテーブルに用意されれば、人がゼッタイにやらなきゃいけないわけじゃないですよね。ある種、オペミスのなくなる世界を考えるならば、全てコンピュータ制御にしてしまってもいいですよね。安心・安全じゃないですか。

じゃ、人はなにをして生活をなし得れば良いのかと言えば、正解のない仕事を持てばいいんじゃないかって考えるわけです。

でもね、正解がないと考えていた提案書、受けとる側は答えを知っているわけですよね。確実な正解とは言えなくても、ある程度の範囲を持って正解とする解があるわけです。「提案するシステムの構成は…金額は…」ってね。とすると、相手の考えていることが分かれば、実はこれだって自動化できるんじゃないかって、そんなことまで考えてしまい、いやいや待てよ、いくらなんでもそんなことはないやとか思いつつ、完全にコンピュータが支配する世界って、実は人を完全に排除した世界が待ってるんじゃないかってところまで思い描いてしまい、ものすごくモヤモヤな気分になってしまいましたよ、あんたひどいヤツだな。

そもそも正解なんてないんじゃないの

よくよく考えてみると、提案を受ける側は、自分の知識の範囲内でしかものを考えていないわけですよ。ほら、ここに何かヒントがあるんじゃ。

提案をする側が、提案を受ける側よりも広範な知識と知恵を持ち得ていた場合、提案を受ける側の想定していなかった提案を持ってくる場合があるわけです。と言うか、それがほとんどじゃないですか、ある意味。そして、自分が思い描いているものよりも良い、納得できる提案だったら、それも正解になるわけです。それまで、正解として存在していなかった解が「正解」になるんです。凄くないですか。正解が新しくできあがった瞬間ですよ。ハッピーエンドの中でも、オチが特に優れているヤツに見えます。こりゃすごい。

あれ、待てよ。もしかして、それって答えが決まっているもの全てにも同じように言えるんじゃ。

料理の場合でも、自分がこれ食べたい、この味で、この分量で、ちょうど良いが決まっている、だから安心→期待値を超えて美味しいものが出てきて、良い体験ができた、なにこれ! みたいな神秘体験もあるわけです。ふと、目玉焼き食べたいなーと思って、ふらっと入ったお店の目玉焼きが、自分の想像を遙かに超えるような。いや、ないな、目玉焼きでそこまで期待値を超えるようなことはないだろうけど、それでもまず、目玉焼きを想像してごらんなさい。自分が普段食べている目玉焼き。それがたまたま入ってみたお店の目玉焼きが、その期待値を超える芳醇な味を持っていたら…!! これ、結果として、知らなかった目玉焼きが正解になった瞬間です。「いや、目玉焼きが正解なのは変わってないやろ」と言う人には、これはどうでしょう。オーダーしたものと別のものがきました、そうしたら、それが期待以上の味だった。不正解のものが出てきたのに、正解になるコト、実はあるのではないでしょうか。

障害復旧も、システムの構築も、結果として「0」が出てくるだけかも知れませんが、その正解への道しるべは幾通りもあって、どれも正解でしょう。全てを自動化して成し遂げたその方法が最善の解法ではないんです、もっと良い「解法」があるかもしれないです。そして、もしかしたら「1」が出たほうが、良い結果を生む可能性もあるわけです。そう、全て正解の決まった世界というのは、新しいものを何も生み出さない、とても残念な世界なんじゃ無かろうか。

そうだ、ボクが今やっていることとは、正解がないことに苦心しつつ、苦渋も辛酸も舐めていることではなく、煮え湯をただただひたすら飲まされているわけではなく、「新しい何か」を見つけるための冒険旅行なんだ、そうなんだ!!!

とでも思っていないと仕事してられないってことが分かりましたので、そろそろ風呂に入って寝ようと思います。お疲れ様でした。

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