[夫婦] 結婚生活に必要な距離感 [家族]

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昨日、某氏の結婚お披露目パーティーにお呼ばれして、LT [I]Lightning Talk をやらせていただくことになり、予定の時間を、相変わらず大幅にすぎて話すだけ話したはいいものの「どうやって面白いネタにするか」が先行しすぎて、なんか何を伝えようとしていたのか、ハッキリしていなかった気がします。時間かけて、ちゃんと作れねばいけないと言うことと、オチに向かってちゃんとストーリー作らないとダメだなと、反省すると共に、お酒の飲みすぎには注意しましょうと感じた今日この頃です。もうしわけない(‘A`)


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目次

結婚とは

「結婚とは、愛する人と、最適な距離を作るものである」

と意味の分からないオチで落としたわけですが、言いたいことは多分ほとんど言わずに終わったんだろうと思うのです [II]よく覚えていない

元々は、何かかっこいいこと書いて終わりにしたいという気持ちが先行して、この言葉を生んでしまったので、実はそれほどの意味はありません。重要なのは、結婚したからといって、常に夫婦や家族はずっと一緒にいなければならないとか、離れることは許されないとか、結婚に「あるべき論」を持ち出して、それを揺るがずに守ろうと言うことはおこがましいのではないでしょうか。「最適な距離感を保つことが、結婚、家族の生活を続ける上で重要な要素である」というメッセージを伝えたかったことそのものです。大したことは言ってません。どれだけえらそうに言えるかどうかだけが、この時の最重要事項でした。目的と手段が逆になりすぎています。あかん。これをええかっこしいと言います。考えがご老体です。

では、我が家において、その最適な距離というものは、どのようなポリシーから生まれてきたのか、 と言うことを話の中心に据えてLTに臨んだわけです。

「個」を大切にする

あらためて言葉にしたり、文字に起こしたりはしていませんでしたが、我が家の家族の根底には「『個』を重要なファクターとおいて、生活基盤を作る」と考えているような節があります。ほとんど、嫁の希望がそこには備わっているのですが、あまりまちがったことでもなかったので、フツーに彼女の言うままに結婚生活を進めてきました。多分、この生活スタイルは、他では一般的なのかどうかは知りませんし、それが重要ではないと考えていますが、そこへ至るプロセスや考え方は、個々の家族でも役に立つだろうと考えて、我が家ではどのようなことを実施しているか、それを説明してきました。


Privacy & Private

なぜ「個」を重要視するかというと、家族での生活を進めていく上で「家族としての塊」は重要な要素です。ですが、血が繋がっているものと、血の繋がっていないもの、特に夫婦は他人同士の組み合わせで家族は成り立っていて、各個人の希望は尊重すべきであると考えています。「家族なんだから、こうしなければならない」ではなく「家族を構成する個々人は、なにを目標に、どのように生きていきたいか」をベースに、ボトムアップで積み上げていった結果が「しょっさん家」になっています。「こんな家族・家庭にしたい」という想いはあるものの、トップダウンでの要素だけから、家族のあり方を考えるのではなく、個々人の意見を尊重して積み上げていった形から「どんな家庭にするか」という目標が成り立っているように感じます。これは、それなりに時間のかけてできてきた方針で、そもそも、こんな風にしようという会話の上に成り立ったわけではなかったと記憶しています。結構、思いつきの行き当たりばったりでここにたどり着いた気はします。まぁ、それはそれで、結果オーライな気はしてます。嫁に同じコトを聞いたら、きっとちがうことを言い出す気もしますが、旦那視点ではこんな感じです。

さて、そんな我が家では、どのように「個」が実現されているか、概ね、次の 3パターンに分けられてます。

  1. 自分のことは自分でするコト
  2. プライベートを確保するコト
  3. 寝室は分けるコト

この 3パターンによって、「個」を重視することで、個々人の繋がりがうまくいっているように感じています。まぁ、たまにケンカすることもあるわけですが、それでも家族全体の中は良い方だと自負してますし、おかしな反抗期とかも発生せず、家族みんなが仲が良いというのは、最適な距離を持って家族が通じ合っているからではないかと、そう考えています。

自分のことは自分でするコト

当たり前のことのようですが、長い年月を掛けて、みんな自分のことを自分でできるようになりました。

食事や洗濯など、個々人での対応が難しいものについては、その時その時で、夫婦で役割分担して進めていますが、それ以外の個人でも実行できることについては、保育園児であろうとも自分でするさせるようにしています。例えば、掃除、食器の後片付けなど、自分で使うものが明確になっているものは、全て自分でやらせています。四女も最近になって、食器が洗えるようになってきて、自ら率先して洗うようになっています。嬉しいコトですね、やったー。また、親が服を選んだりと言うこともなく、全て子どもの自由にさせていています。コーディネーションを自分の頭で考えながら決めさせて、あまりにもおかしいときは、親からも一言伝えますが、そんなにおかしなセンスを持った娘がいなくて、うまくこなしてます。娘たちはみんな趣味がちがい、服装の系統もちがうので、とても面白いです。

なお、こういった「自分で実行しよう」というモチベーションは、実現度合いから、おこづかいの料金へ反映させることで、モチベーションキープの材料としていますが、次女にしかあまり意味は無いようです。

さて、自分で自分のことができるようになってくると、個々人で「考える」という力に直結して働くようになるので、頭が活性化されて良いのではないかなーと感じています。そして、個々人で考えるようになると、親は子どもへ権限も委譲して過干渉になることもありませんし、活動した結果に対してレビューするようにすれば、ネグレクトになる心配もありません。親子が、ちょうどよい立ち位置と距離を保ちつつ、生活を継続できているのではないかと、そんな風に考えています。

プライベートを確保するコト

夫婦がずっと、そばに一緒にいたら、まちがいなく息が詰まってどちらかが先にしにます。

仕事ではなくても、個人の活動を集中して行っているときにジャマが入れば、それはたとえ家族でも「(#゚Д゚)ゴルァ!!」みたいなことになりますよね。なので、しょっさん家では、夫婦の部屋は完全に分離して、お互いにやりたいことをしておけるようにしています。たまにジャマをしに行きますし、嫁の部屋はワードローブと一緒くたになっているので、人の出入りがえらいことになっていて申し訳ない気もしますが、部屋の構造上、そんな風になってます。もっとおおきい家なら…。

子どもたちも、可能なら部屋をわけて与えてあげたいのですが、「そんなにでかい家じゃない」ことと、「子どもがなにをしているか、把握できるようにしておきたい」という嫁の願いから、1つの大部屋に机をならべて過ごさせています。机を並べるとは言っても、みんな少しずつ離れていて、個人の活動に影響のないようにしています。また妻は「家はくつろぐ場所で会って、仕事や勉強をするところではない」と考えていることもあって、子どもたちが勉強をしに行くときは、近くに通っている塾の自習室へいかせるようにしています。

このように、なんらかの手段によって、個人が安心して活動をするためのスペースだけは確保して、プライベートには積極的に関与しない、と言うのが我が家のルールになっています。

なので、夫婦ではお互いのスマホやケータイの中を見たことはありませんし、その辺に日記が転がっていてもめくったことすらなければ、特に興味もないです。このように、家族で十分にプライベートの時間を過ごすことができるようになっていることは、重要なポイントです。「ひとり」になれる場所がないと、自宅を「苦痛」の色に染め上げることに他ならないと考えています。お互いにプライベートを確保できることで、家族がお互いに良い距離を保って生活を進めていくことができるのです。

寝室は分けるコト

我が家では、夫婦が別々の場所で寝ています。一時期、同じ場所で寝ることなども、部屋の機能分割により実施したことがありますが、我が家では分けておいたほうがいいかなと感じてます。

元々の理由は、生活スタイルの違いや、わたしの持病であったり、寝相の問題であったりで「嫁が寝られない」ことが発端となっています。とにもかくにも家族が生活を継続して行くには、「生活基盤が正常に機能していること」が必要不可欠です。そのため「寝られない」という状況が起きることは、その問題を解決することが重要になります。結果として、今日現在も夫婦は別々の寝室で寝ています。

結婚をした後「夫婦は同じ部屋で寝るべき」などと考えてしまいがちになると思います。それで二人とも十分な睡眠が取れていれば問題はありませんが、いずれかが不眠に悩むようでは意味がありません。生活の乱れは、家庭の乱れへと繋がっていきますので、お互い十分に話あって、寝室を別にするのか、同じだけれどもツインで分けるか決めるようにしたいです。

なお、諸外国では「夫婦円満は同じ寝室であること」などありますが、それは単純に「ちゃんと夫婦生活の営みがあるかないか」に通じているだけで、寝室が別なことと、することをしないのとはまた話は別です。むしろ、子どもが居る家庭であれば、別々にしといた方がいいんじゃないかって気もしないでもないです。その辺はうまいことやってください。んで、日本の人たちは、寝室問題についてどのように考えているかというと、次のとおりです。やっぱり寝室は同じじゃないといけないんだろうシンドロームにかかっている気がします。一緒でもいいんですよ、問題がなければ。ただ、睡眠は生きていく上で重要ですから、よくよく考えてくださいまし。


Sleeping Room

Sleeping Room

個人的には、夫婦は同じ布団で寝るべきと考えてすごしてきたので、この結果に至ったことは、およそ 10代のコロの自分では予想だにしなかった結果です。ただ、嫁の家庭では、ご両親が元々部屋を別にして寝ていました。そういった慣習もあって、この結論が導きだされていることはまちがいのない事実です。そういった事例がなければ、お互いに睡眠に不満を持った状態で、今でも一緒の寝室で寝ていたかも知れません。

夫婦生活、家族の生活は、うまくいっている家庭の事例を大切にして「家族はこうでなければならない」「夫婦生活とは、こうであるべき」と考えることは一切ありません。十人十色、みんながみんな同じ考えを持って生きているわけではありません。もともと生活基盤のちがう家庭で育った他人同士が、夫婦になって生活を営んでいくのですから、他者の事例ほどあてにならないものはありません。各家庭には、その家庭の規則があって、方針も異なれば、実現方法もちがいます。夫婦はよく話し合って、自分たちはどのような家庭を気づいていくのか、どのような家族になりたいのか、時間をかけて少しずつ作っていけば良いんだと、そう考えます。それが家族なんじゃないかなって気はします。この答えは死んでもでないと思いますが、日々、自分たちの考える良い家庭というものに近づいていければ、家族は円満に過ごせるもんだと信じています。

まとめ

家族を構成するメンバーは、お互いにちょうど良い距離を保ちながら、家で生活するための基盤を提供することが重要であると考えています。

その為には、各個人の意見は尊重され、反映される仕組みや柔軟な考え方は必要になってくるでしょう。

あまり急ぐこともなく、時間をかけて話あって、お互いに「ちょうどよい」と感じられる距離を保ちながら、家庭を大事にすごしていって欲しいなと願っています。

References

References
I Lightning Talk
II よく覚えていない

“[夫婦] 結婚生活に必要な距離感 [家族]” への2件の返信

  1. こんな良いこといってたのか、、、当日は全くわかんなかった、、、ごめんなさいしょっさん、、、www

  2. "うまくいっている家庭の事例を大切にして「家族はこうでなければならない」「夫婦生活とは、こうであるべき」と考えることは一切ありません"

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