[ITA] ITアーキテクトの役割とは(3) [コミュニケーション]

2週間位の難産だった原稿がひとまずの完成を見て、天気同様晴れやかなしょっさんです。


良いコミュニケーション...?

それにしても、文章隠し事終わった後に、また文章書いてるとか、どっか頭おかしい気がします。

コミュニケーションェ…

ITアーキテクトの役割とは(2)の最後に記載した

ただし、技術的知識よりもITアーキテクトは、コミュニケーション能力が重視されます。

ということで、私がこれまでにために溜め込んでいて、あまり外部に公開してこなかったコミュニケーション術について、しばらく何度かに分けて書いていきます。今日は、軽く全体のご紹介です。前に、「コミュニケーションテクニック」としてプレゼンしてたんですけど、公開してなかった模様。それで適当のお茶を濁そうとした、わたしの軽率さを呪いたい。

「コミュニケーションは重要だ」

とは言いますけれども、何のために必要なのか。それはお互いの意思疎通のためで、こちらの意思を相手に伝えることも、相手の考えていることを理解するためにも、必要な最小限の社会行動です。人が社会的な活動を行う上で、まず最初に習うことが「コミュニケーション」です。赤ちゃんは、生まれた直後から、泣くことで相手へその意志を伝えようとします。それを正しく受け取れるかどうかは、また別です。

最近は、特にコミュニケーションを使わなくても生きていくことが可能になりました。ネットの発達のおかげです。Amazonや楽天のプロトコルは利便性も高く、宅配ボックスを使えば人間との関わり合いなく、生きていくことのできるプロトコルをも生み出しました。仕事に至っても、決められたプロトコルでやりとりできるケースもあり、コミュニケーションを重視しなくても生きていく方法はあるでしょう。

しかし、ITアーキテクトにとって重要なのは、言葉にできるかどうかもわからない想いを抱いている、複雑なプロトコルを持つ顧客を相手に、様々なことを理解させたり、理解したりする必要があります。人との会話が得意tion:で友人も多くいるようなリア充爆発しろ的な人であったとしても、上辺の会話で済まされてしまって、本当に重要なことを聞き出せるかどうかはわかりません。ではどうするのでしょうか。

フレームワークです。ババーン

自分に不足しているコミュニケーションは何か、そしてそれはどのような考え方、フレームワークによって実現されているのか。それを学ぶことによって、よりよいコミュニケーションを実現できる「かも」しれません。知らないよりかは、知っている方が良い程度かもしれませんが、知らないよりかはマシです。「所詮ただのテクニックじゃねぇか」と感じる人は、それはそれで独自に腕をみがけば良いですし、あらたなテクニックを生み出すでも良いです。これから紹介するフレームワークで世界が平和になるわけでもないですし、それが全てではないとも理解しています。とは言え、次のステップへ進む足がかりとして、理解いただければ幸いです。

しょっさんの使うコミュニケーションフレームワーク

過去の集大成です。というか、ごめんなさい、ホントはもう少し色々あるんですが、ベースのフレームワークはこれです。


Communication FrameWork

初出は 2012年ですが、#showstudy なるわたしの勉強会で発表したものからの抜粋です。個人的にはこれで全てです。

  • Active Listening: 積極的傾聴。相手の深層心理、上辺だけでは出てこない、本当に考えていることを引き出す技術
  • Logical Thinking: 論理的思考。相手の話を理解する上でも、自分から相手に伝えるためにも、話は理論的であることが前提
  • Assertiveness: 自己主張。こちらの意見を、相手の権利・権限を侵略せず、不快にせず、誠実に、正当に要求すること
  • Negotiation: 交渉。いわゆる Win-Win。お互いに利益・利得を得ることのできる最善策を見出し、決断させること
  • Facilitation: 合意形成。人の立場や権利を理解した上で、ゴールに対して最適な合意形成を実現すること

二つの原則的な技術を元に、どのように対話すべきか、その手法をまとめたものが、このフレームワークです。個人的にたどり着いたものなのですが、車輪の再発明的なものだったらごめんなさい。ここまで、全体を記しているような文献を見たことがないので、もしあるようなら、むしろ教えていただきたい次第。

これらについて、詳細を書くかどうかは、様子を見ながら少し悩みます。あと、お前はこれらができているのかと問われたら、成長曲線の中にいます、と答えます。人生死ぬまで成長です(;´Д`)

とりあえず、店が混んできたから、そろそろ退出する(;´Д`)

[コミュニケーション] 催眠誘導 [人との付き合い方]

我が家に折りたたみのベッドが届いて、30年以上ぶりにベッド生活に戻ることになりました、しょっさんです。


こんな可愛いベッドじゃないけど

持病の関係や、寝床がフローリングだったり、折りたたみの部分に私の住まいの状況が垣間見えますね。ツライ。

コミュニケーションのための催眠誘導

遠出する機会がたまたまあって、本を二冊ほど読み終えました。

こちらの本は、コミュニケーションを取ることに地震がなかったり、うまくいかないエンジニア諸氏におすすめの書籍です。わかりやすいように、ご丁寧にデートとかホテルの誘い方に特化しているのはご愛嬌。

コールドリーディングのやり方を、日常的なと言うか、異性関係に特化して書かれている内容で興味を引きやすくしたものです。本質としての催眠誘導法と、初期に書かれていなかった本文が付け足されています。なんやかんや書かれていますが、結局のところ、「相手に興味を持つ」「観察する」というコミュニケーションの基本を抑えなさいってことです。ここで書かれているテクニックは本質ではないので、テクニックだけ使っても何の役にも立たない事は、本文でも記載されているとおりです。騙されないよう防御策として知っておくことが有用です。 読書メーター

コミュニケーション術を分解すると、次の5つになったりします。

  • Active Listening (積極的傾聴)
  • Logical Thinking (論理的思考)
  • Assertive(ness) Communication (主張型コミュニケーション)
  • Negotiation (交渉術)
  • Facilitation (円滑化)

拙作 Communication for Engineers から

たとえば、上記のように分類したうえで、コミュニケーション術を語る書籍は、それも数多くあります。ですが、こちらの本ではそういったものは取っ払って「催眠誘導」という魅惑的な言葉で全てを語っています。コミュニケーション術と言うのは、ただのテクニックであって、かつ、小手先の技だけでは何もうまくいかないものなのが、「術」としての難しさを持っています。これを克服して、術だけでなんとかデキるある程度の人を「サイコパス」と呼びますが、これはまた別の話。

ともかく、「うまく他人とコミュニケーションできない…」なんて悩んでいる人には、多少は自身がついたり、モチベートする本だと考えられます。タイトルは魅惑的ですし、中身も異性関係だけですが、その術は至極まっとうな話です。お仕事でも、家庭でも友達にでも使えます。

想いを言葉にしよう

結局、コミュニケーションできない人は「想いは伝わる」と常々勝手に思っているフシがあるところです。ある程度の歳になると、もしかするとって思うことはありますが、基本的に言葉にしないと何も伝わりません。そもそも、その言葉が正確に気持ちを表しているかどうかもわからないので、言葉をとにかく重ねていくしかないわけです。別に夫婦や恋人同士だけが、お互いの気持を確認しあうためだけではなく、世の中、言葉をかわさなければやれないことは多くたくさんあるわけです。その想いを言葉にして、相手に伝えていきましょう。思いはある程度は伝わります。でも、言葉にしなければ、一切伝わることはありません。言葉にして、さぁ、伝えていきましょう。