2015年もめでたく1/6が終わりました。生きていることに乾杯ですね。
1月の所信演説などなかったように、読書量はさっくりと減っていますが、だいたいこれが予定調和ってもんです。どっかのぱんだはとんでもない読書量を誇っていますが、中身なんて覚えていないだろうと言うことにして、自分のペースはこれが重要だと、そう心に決めることにします。しかし、あほみたいに積ん読が溜まっているので、そんなことも言っていられる状態じゃありません。
そんな中で、2月のオススメの書は「ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー (Kindle) 感想 リーアンダー ケイニ― – 読書メーター」です。この本は、ホント良かった。これしか覚えていないってくらいにちょっとダメじゃ無いかと思われるかも知れませんが、この内容はホント良かった。何が良いかって、デザインファーストな世界ですよ。機能厨が一番嫌いなデザインファースト。流行でいけば、ちょっとちがうけれども、UI/UX中心のデザインをベースモデルとした、工業デザインです。
よく考えても見てくださいよ、使うのは人なんだから、「機能として実装されている」と言うことよりも「人が使うに、適した状態になっている」が重要なポイントなわけです。それを、ずっと体現してきて、ジョブズ復帰後のApple を一躍有名にしたのが、このアイブです。「アイブ」って変換したら、真っ先に「愛撫」って出てくるので、イロイロ考え込んじゃいますけれども、彼がいなければジョブズも綺麗な復帰ができなかったし、オレが清水の舞台から飛び降りる気になって、すべてをMacへ移行することもなかったんです。
そんなアイブが、どうやって今の今まで、つぶれかけたAppleを引っ張り上げてきたか、ティムクックは一体何者なのか、ちゃんとよく書いてあって、デザイン野郎には垂涎の本じゃないかと、ホント思います。デザイナーの望んだ世界を彼は体現して過ごしているんだと思いますよ、自分がもともと進もうと考えていたデザイナーのあり方、そのものにも見えます。
と言うことで、今月随一のオススメの書です。他は、まりあほりっくがひどくて、閉口したことしか覚えていません。
2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:850ページ
ナイス数:8ナイス
40歳からは食べ方を変えなさい!+一生、医者いらずの食べ方【編集版】
読了日:2月28日 著者:済陽高穂
在日39年、7000人の日本人を教えてわかったこと 日本人の英語勉強法 なぜ日本人はこんなにも英語ができないのか? (中経出版)の感想
英語の勉強せずに、勉強法を読んでしまっているところが完全に現実逃避ですが、内容はとても良かったです。勉強しようというモチベーションをあげるためだけでも、役に立ったと感じてます。どうしても、難しいことを、日々、時間を大量に使うしかないと考えていましたが、この1年以上かけて作り上げた肉体を鑑みれば、必死になりすぎることでイヤになってしまうより、日々、ちょっとずつゆるくでも継続することは、英語を学ぶ上でも同じように必要だと答えが出ました。自分に合った勉強法を継続させるために、しばらく色んなものをやってみます。
読了日:2月28日 著者:ジェームス・M・バーダマン
がんばる人のための ストレスに効く整体: 経絡内臓整体で身体の不調を解消するの感想
一人だけ、信頼のおける鍼灸師がいるんですが、その人と同じようなコトを書いているので、個人的勝手な想いとしては信頼できる。ただ、科学的ソースはないので、全面的に信じるよりも、東洋医学的な考えは何か、その結果、未病を防ぐための個人でもできる整体は何か、といった観点で参考にすると良いかと。ただ、「なんで0円なんだろう」の答えはすぐ分かるように、本編はあっという間に終わり、2/3は、この整体に通って良かったというレビューが続くから。
読了日:2月27日 著者:石井謙蔵
まりあ†ほりっく 14 (MFコミックス アライブシリーズ)の感想
なんだこの、この、この終わり方はなんだ感。結局、なんだったんだ、この話は。いろんな意味で驚いた。
読了日:2月25日 著者:遠藤海成
爆笑問題・パックンの読むだけで英語がわかる本 (幻冬舎文庫)の感想
ほとんど、爆笑問題とパックンの英語をからめた漫才で終始しているので、中身としては抽出すれば1/5程度になると思われる。けれども、それだけ少ないことしか書いていないと言うことは、それだけ重要なポイントだけを抑えているとも読み取れるので、それだけで3回くらい読み直しても良いかと考えた。例文は今までに見たことの無いような奇天烈なものが多いのと、全く文章になっていない英文も出てくるので、これで勉強しようというよりも、英語の気分転換にちょうどいいんじゃないかなと感じる。内容自体は、かなりブラック。
読了日:2月24日 著者:爆笑問題,パトリック・ハーラン
脳が冴える15の習慣 ―記憶・集中・思考力を高める 生活人新書の感想
脳神経外科医の著者の経験からまとめられた、脳からみた、脳の使い方を示されてます。この手の本は多いですが、専門家がまとめていると、それだけで信憑性があるので、専門家という肩
書きは大変良いです。内容については、他の論文や、文書でも読んだことの多い内容が目に付きますが、逆にそれだけ浸透しているのだという見方もできます。それも踏まえて、専門家がこれだけまとめている点については参考になる文献です。これまた、普段、脳の使い方がおかしい人に読ませてあげたい内容です。まぁ、そういう人は、本すら読んでないんでしょうが。
読了日:2月18日 著者:築山節
お金は「最もやりたくないこと」から使いなさい―最大限の満足を得て、支出を劇的に減らす「お金の使い方」の感想
潔く極論に偏った本。全体的にWhy?の内容と事例が豊富であり、WhatとHowが少なめ。あとがきが一番本論な気がする。まず、狩猟生活を人が本来やりたいとすべきこととし、資本の発生した農耕時代は「やりたくないこと」という点に統一して論じられてる。この論点良し悪はおいといて、ぶれない点は良。ただ、なにをもって「やりたくないこと」か「クリエイティビティー」をこの都会生活で、何をつくりあげるかを読者に丸投げしてるところはもっとヒントがあったら良かったかな。たまに心を打つことが書いてあって、侮れない。
読了日:2月12日 著者:中村あやえもん
なぜか「段取り」のウマい人、ヘタな人の感想
読ませたい人がごまんといる内容。HOW TOというよりも、WHATの紹介なので、これを読んだだけで段取りがうまくなるとは思えないけれども、「自分は段取りがうまいのか下手なのか」を理解して、今後段取り上手にするために、どのように「段取り」を作ったら良いのかと考えさせてくれるにはちがいない。これを読んで、自分の欠点を理解した上で、GTDなどを読んだらスタート地点に立てそう。
読了日:2月7日 著者:中島孝志
ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナーの感想
Appleが苦労に苦労を重ねて、デザインを主軸にしていったかというAppleの歴史書に近い。そのメインデザイナーが Jony Iveだけれども、彼が主役というか、AppleのデザインIDgとスティーブの蜜月を追っている話で、なぜAppleが今のデザインに流れていったのか、その話が良く分かる。デザインやっている人には面白い本なんじゃなかろうか。まぁ、秘密主義の強いAppleに関わる本なので、どこまで真実かは分からないけど、それはそれで面白い内容に仕上がってます。
読了日:2月7日 著者:リーアンダーケイニ―
デザインの授業 目で見て学ぶデザインの構成術の感想
デザインの教室と対になるように、事例とあわせてデザインの仕組みと与える影響をまとめたものです。逆引き的な扱いになっているので、レイアウト、色彩、フォントからどのような構成術があって、その構成はどのようにできあがっているのかをうかがい知ることができます。内容としては、作りうるデザインにたいしてのヒント本とすると使い勝手が良いかな。デザインとアーティスティックの部分についても、どのように取り込んでいくかなど、デザインの命題にもコラムで触れていて、アーキテクトが設計の一歩上を目指すときのヒントになりました。
読了日:2月7日 著者:佐藤好彦
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