先週金曜日に、著者の方がこの本の内容そのものをプレゼンするセミナーがあったので、まず先にそのセミナーに応募してからこの本を買いました。
ホントはぜんぶ読み終わってから、セミナーに参加したかったのですが、昨日までいろいろと尾を引いていたパッケージ作成に追われて、結局、本日読了です。
この本の内容をインタラクティブに、重要なキーワードをセミナーで話していただいたので、読み終えていた分についても、これから読む分についても理解が深まりました。
実際に書いた人がプレゼンしてるセミナーは、齟齬もなくて便利でいいですね。
内容ですが、Web2.0時代を中心に、いま、米国ではやっているものを 10のキーワードで分野別に紹介されているものです。
要は、米国で流行り始まっているwebサイトの紹介本、ととらえても問題ないかと。ただ、その先進的な内容について、著者が実際に tryしてみた、その結果と感想、雑感が書かれており、実際にそのサイトから受ける内容を、本を通して感じることができます。
著者は「エンジニアではありません」という冒頭の挨拶でセミナーを開始していましたが、逆にテクノロジーにこだわって選択されたわけではなく、その結果、受けられる恩恵のみを個人ユーザとして書かれているので、技術に左右されることなく、それが今後の webやビジネスにどのように影響するか、をまとめられています。
なかなか日本では受けないサービスもおおく感じられますが、その大抵が見ているだけでも楽しいもので、「あー試してみよう」と考えたり、「こんなビジネスが始まってるんだ」と感じるのが、素直な感想です。
しかし、最後に著者の方も書かれていますが、これを見る限り、「日本」という国に焦りのようなものも感じずにはいられません。その技術力、というよりも発想力やビジネスモデルへの還元など、興味深い部分がおおい分だけ、日本の IT産業の遅れが気になります。実際はそんなことはないかもしれませんが、個人で受けられるサービスの質と内容でも、米国のセンスには日本はなかなか追いついていないのでは、と感じます。
この本は、そんな「危機感」を感じることができる本です。でも、この本で紹介されているサイトを見ているだけで、ただ楽しいとも思いますし、それで十分かな、という気もします。いま、海の向こうではこんなコトがはやってんだー。という気持ちで見るのも一興です。