調子にのってMuninでせっせと監視対象を増やしていますが、標準のプラグインに入っていないものが出てきました。
まずひとつ、NSD (Name Server Daemon) です。現在は version 3.x が主流なので、nsd3 なんて呼ばれていますね。
munin の標準 plugin では、bind9 はありますが、まだ nsd3 は含まれていません。どうも、まだ標準的には公開されていないようですね。
では、どうするか…というと、既に作られている方がいらっしゃいましたので、再利用しちゃいましょう。
目次
1. munin 用 nsd3 plugin ファイルをダウンロードしてくる
“munin nsd3” あたりで検索すると、3番目 [I]2012/10/23現在 にでてくる、Munin contributed pluginsへアクセスしてみましょー。GitHub で公開しているようなので、そちらを使われるのも良いでしょう。このサイトで作成されている nsd3 Python 実行ファイルをダウンロードして、/usr/share/munin/plugins/ へ配置しておいてください。
ダウンロードのリンク先を指定して、wget してくるのがスマートかも知れません。ついでに、chmod で実行権限もつけておきます。次のようにしました。
1 2 3 | $ cd /usr/share/munin/plugins/ $ sudo wget https://redmine.koumbit.net/projects/munin-contrib/repository/revisions/dd4afac8691047dc6c2b011ad642be66bc1cfd0d/raw/plugins/network/nsd3 $ sudo chmod 755 nsd3 |
2. nsd.conf ファイルを修正する
munin の設定を弄りたいところですが、ひとまず、nsd.conf を少し修正します。
専用のlogファイルを出力するように設定しておきます。5分おきに statistics の内容を吐き出すようになり、その結果ファイルから読み出すのですが、他のログファイルと同じ場合、読み出せない可能性がありそうです [II]とは言っても、そーとー大量に吐き出しているとこでない限りは平気そうですけど 。多分、平気ですが専用にしておいた方が何かと便利でしょう。
/etc/nsd3/nsd.conf ファイルの次の設定を追加・修正しておきます。
/etc/nsd3/nsd.conf
logfile: “/var/log/nsd.log”
nsd.conf の修正が終わったら、nsd3 daemon を restart して、”/var/log/nsd.log” が存在しているかを確認しておきましょう。
3. munin-node へ監視対象として組み込む
さぁ、munin の構成変更といきましょう。手順は二つです。
3-1. nsd3 plugin 設定の追加
プラグイン登録の前に、nsd3 plugin 用の設定だけ済ませておきましょう。対象ファイルは /etc/munin/plugin-conf.d/munin-node になります。
このファイルに、次の 2行をテキトーに追加してください。ココで注意です。さきほどダウンロードしてきた nsd3 ファイルの USAGE には “[nsd]” ディレクティブを使えと書いてありますが、それではダメです。”[nsd3]” ディレクティブとしてください。”[nsd]” では構成情報が反映されません(;´Д`) [III]“nsd3” という実行ファイル名を “nsd” へ変更する方法をとっても良いかもしれません
/etc/munin/plugin-conf.d/munin-node
[nsd3]
user nsd
これだけで良いです。他にも環境変数を 3つばかし設定可能ですが、” の扱いがおかしかったりして、正しく取得できない可能性があるので、default のまま使えるようにしておいたほうが無難です。そして、特に変更をしていなければ、default のままでいけます。
3-2. munin-node へ nsd3 plugin を登録する
さて、ここまでくれば設定は完了です。後は munin-node へ plugin を登録して munin-node を再起動すれば OK ですヽ(´ー`)ノ
まず、次のコマンドで plugin を登録します。
1 | $ sudo ln -s /usr/share/munin/plugins/nsd3 /etc/munin/plugins/ |
そして、一応、munin-run コマンドで正しく実行できているかどうか、確認します。次のように、各パラメータに数値が入ってきていれば問題ありません。”U“の時は正常に取得できていないので、要確認です(´・ω・`)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 | $ sudo munin-run --debug nsd3 # Processing plugin configuration from /etc/munin/plugin-conf.d/munin-node # Setting /rgid/ruid/ to /109/105/ # Setting /egid/euid/ to /109 109/105/ # Setting up environment # About to run '/etc/munin/plugins/nsd3' a.value 67 aaaa.value 25 mx.value 5 ptr.value 46 type252.value 0 snxd.value 81 rq.value 143 |
さて、ここまでくれば、後は munin-node を restart して、次回のクロール後に Webアクセスして確認です!
4. ブラウザでアクセスしてみる
では、クロール後、どんな感じで表示されるか…って、どこに表示されるんだろう(´・ω・`)と悩むかも知れませんが、”network” に NSD3 の query 情報がありますので、”network“カテゴリから確認してみてください。
次のような画面があるはずですよ( ´ー`)y-~~
我が家は外部向け(左)と内部向け(右) とあるため、二つ画面が出ています。こんな感じで出てくればOKですヽ(´ー`)ノ
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