5. まとめ
ここまで、プロジェクト運営における課題を改善できないか、ゲーミフィケーションを用いて仮設を立てて考えてみました。現実的な課題とあわせて一緒に考えることで、よりゲーミフィケーションの考え方が理解できたのではないでしょうか。
ゲーミフィケーションの考え方は古くからあるものですが、最近になって体系化されつつある、発展途上の方法論でもあります。根底にあるのは、利用者に楽しんでもらおう、という「おもてなしの心」です。使用するツールもアプリケーションも、実際の利用者は人間です。人と人との関わりをもって関係をしていくためには、相手を思いやる気持ちが必要不可欠です。
そして、そのおもてなしの心は、人と人との交流をへて、相手の心理的な報酬へと繋がります。
報酬とは金銭的なものばかりではなく、もてなしたことで得ることのできる精神的な報酬のモチベーションが重要です。人を動かすためには、お金も重要ですが、行動すると良い結果に繋がる、精神的な報酬がそこに生まれることが必要です。そのためには、相手を思いやる気持ちをもって、課題の解決につなげていくことです。
課題を解決するための「報酬」と「交流」、根底にある考え方は「おもてなしの心」であることがゲーミフィケーションの重要な考え方となります。
- プロジェクトは「人」により失敗する
- プロジェクトは「可視化」されない
- プロジェクト運営を改善するには「可視化」と「正しい情報の連携」が必要
- プロジェクトを「楽しく」運営するにはゲーミフィケーションが必要不可欠
- ゲームを楽しくする「やりがい」を得るには 6つのプロセスが必要
- 欲望
- インセンティブ
- チャレンジ
- 達成/報酬
- フィードバック
- 習得
- 「ゲーミフィケーション」では課題、報酬、交流のサイクルを繰り返す
- 「ゲーミフィケーション」の実現に「ゲームニクス」理論に支えられた「おもてなしの心」が重要
- 「ゲーミフィケーション」でプロジェクト運営ツールのユーザビリティ改善と、プロジェクトの可視化をサポートすれば、きっとうまくいく
プロジェクト運営の改善だけではなく、どのようにして「楽しく」仕事をしていくか、ゲーミフィケーションの考えもとりいれて、日常に変化を求めてみてはいかがでしょうか?