不思議なことに、「これがリスクだ」といっているのに、そのリスクに対してなにも行動しなかったり、そもそも「リスク」を認識できなかったり。
はたまた、「課題」と「リスク」の区別が付いていなかったり。他にも、「前提」や「依存」など、プロジェクトを遂行するに当たって、障壁となる項目はこれだけあるわけです。
まぁ、プロジェクトにかかわらず、人が生きていくためには、様々な障壁があって、それらを解決したり、回避しながら人々は生きているわけです。
ただ、障壁の内容によって、対応しうる内容が変わってきますので、そのあたりをまとめておきますね。
目次
障壁の種類
PMBOK では、このように定義されています。
- 課題
- 問題となっているか、または係争中の問題点や事項あるいは未解決か審議中、あるいは反対の見解や同意できないものがある問題点や事項
- リスク
- もし発生すれば、プロジェクト目標にプラスあるいはマイナスの影響を及ぼす、不確実な事象あるいは状態
- 前提条件
- 計画を立てるに当たって、祥子や実証成しに真実、現実、あるいは確実であると考えられた要因
- 依存関係(論理的順序関係)
- プロジェクトにおける2つのスケジュール・アクティビティ間、あるいはスケジュール・アクティビティとスケジュール・マイルストーン間の依存関係。
参考
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課題
既に発生している問題で、解決しないと先に進めなかったり、余計なコストや工数のかかるものです。
例えば、引っ越ししようとしているのに、ダンボールがない、というコトは課題です。課題が明確になると、解決策が明確になりますので、解決策を考えて、最適な解を実行します。
この場合は、ダンボールを準備することが解決策ですが、ダンボールを準備する方法も解決すべき課題です。
リスク
起こるかどうか分からないけれども、起こったら困るだろうと言うことです。
例えば、引っ越し当日に雨が降ったら、トラックから玄関までの間で濡れてしまうかも知れない、というコトはリスクです。
リスクへの対応は、後でお話しします。
前提条件
状況が分からないことへの対処に、ある想定を置いて、対策を練っておくための条件です。特に、発生し得ないこと、リスクとして考慮しないことを前提として、その前提条件を元に相手に行動を強いるケースです。
例えば、引っ越し業者に、玄関や家具の養生をすることとし、家具に傷が付かないように配慮してもらうことは前提条件です。引っ越し業者は、養生する前提にしたがって、引っ越し料金を見積もっています。
この前提条件がくるってきた場合には、計画自体を考え直すことになりがちです。
依存関係
実施するに当たって、他の要素と自分の行動に関係を要する場合です。前工程だったり、後工程だったりしますが、ある作業が、他の作業に影響を及ぼすことです。
例えば、引っ越し業者が指定された時刻・場所に、引っ越し元へ来ることは依存関係です。引っ越し業者が来てくれないと、引っ越し自体が開始されません。
このように、ある作業により、影響が発生するものをひもづけて、プロジェクト全体を考慮しておく必要があります。
リスクの対策について
課題は解決しましょう。前提は守りましょう。依存の関係にあるものは、相手の状況を認識・把握しましょう。ということがプロジェクトの基本理念ですが、発生するかどうか分からない「リスク」について、どのような対応を実施するか。次の 4つのパターンがありますので、覚えて帰ってください。細かいことは、また今度更新します( ̄ー ̄)
- 回避
- 軽減
- 需要
- 転嫁