[大手企業を] #qpstudy 2013.04 で、(自称)カリスマ塾講師が、自分のキャリアを語ってきた [勧める理由]

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qpstudy 2013.04 on Zusaar” 三部作、ここに完結です。

私は、あまり自己紹介をしないようにしてます。自分のことを知って欲しい云々とは言っても、後でネットでスライドを拾ってもらったり、@sho7650 をフォローしてもらえれば、人となりは何となく分かると思います。うっとうしいバカだと。

そんなことに時間を使うよりも、説明にできる限り時間をいつも割きたいと考えています。たいていの場合、その場限りではなく、何度かお会いする人も多いですので。まぁ、状況が異なれば、自己紹介の時間を多く取るケースもありますが、たいていの場合、最低限にします。名前すら言わなかったときは、終わってると思いましたので、もうしません。

ところが、今回はわざわざホワイトボードに時間軸の線まで引っ張って書いて、自分がどんな仕事をしてきたか、どんなキャリアを積んできたか、と言ったところに時間を多く使いました。
これは、”oshiire*BLOG» Blog Archive » [キャリア] #qpstudy 2013.04 で、(自称)カリスマ塾講師が、新人へキャリアフレームワークの話をしてきた [将来]” でお話しする前振りでもありますが、それだけではなく、もう一つお伝えしたいことがあります。
その理由については、その場ではご説明しなかったので、ここで補足として説明します。まず、私のキャリアを振り返ってみましょう。

目次

わたしのキャリア

私の歩んできたキャリアを 1枚の時間軸に表してみました。複数のキャリアを経験しながら、3つの事業部を渡り歩いています。

ぼくのキャリア
ぼくのキャリア

カスタマーサービス事業部のころ

入社は「カスタマーサービス」の事業部でした。「CE(Customer Engineer)」などとも呼ばれています。いわゆる、修理屋さんですね。
元々、SE(Systems Engineer)業種がイヤで、CEになろうと入社したわけです。

ただ、時代は移り変わりの最中で、「CEもSEのようなサービスを提供できなければ、この先生き残れない」みたいな状況でした。さすが、就職氷河期ですね。バブル後はこんな事ばっかりです。
そこで、「カスタマーサービス」の事業部にいながら、「アプリケーションスペシャリスト」として、現状分析からお客様への要求ヒアリングを経て、ある業務アプリケーションのひな形を開発しました。
この経験が評価されて、とある海外展開のプロジェクトに入り、初めての海外旅行を経験したのもこの頃です。TOEIC 390でいく海外は生死の狭間でしたが、ニューヨークはそれでも私をあたたかく迎えてくれました( ´ー`)y-~~

その後、「ITスペシャリスト」として、PCやサーバの展開プロジェクトを多数経験することになります。「カスタマーサービス事業部」に在籍していたことで、PCやサーバを設置したときに壊れていても、自分でパーツをオーダーして好感できるという、とても便利な職種でした。今でも、このような役割で仕事をすることが望ましいと考えています。

その後、2000年問題というやっかいな問題で、様々なPC/サーバへパッチを適用するたびに出かけたのは、今では良い想い出です。

ITスペシャリスト事業部のころ

事業部名やキャリア名は、”ITスキル標準V3“から取っているので、弊社では不正確な名称ですし、そもそもこんな変な事業部名だったらちゃんちゃらおかしいです。なので、気にしないでください。

さて、一番ながく在籍した事業部では、いわゆる「運用」たる「ITサービスマネージメント」が最初のお仕事でした。
それまでは、Windows系でほとんど占められていたにも関わらず、突然の U N I X 。 [I]とは言っても、Linuxは使ってましたし、某UNIXはフツーにいじれる程度でした 胸はどきどきはらはらでした。そんな時代もあったんだよね。と。

それと並行して、自分が運用しているシステムに追加するように、サーバの構築業務なども入ってくるようになりました。それで「ITスペシャリスト」も兼任しながらお仕事をしていたんですね。

それが段々と、お客様から要求をヒアリングして、必要な基盤をデザインして提案をするようになりました。これが(プリ)「セールス」のキャリアに入った瞬間です。正確には「セールス」ではないのですが、「お客様に金額を提示しない」と「契約書を持っていかない」という程度以外のことは全てやっていたので、そういった役割を持たない「セールス」でした。よく、契約書持って帰ってきましたしね。お客様からも「また、営業しにきたの」とからかわれてました。

この頃は、私が提案して、そのまま私が構築する、というお客様からすると、一番安心できるパターンで過ごしていました。ただ、どうしても、構築プロジェクトにはいってしまうと、他のシステムのアーキテクチャに口を出してる暇が無くなってきます。そんな時に、全体の整合性のとれないシステムを提案する人が現れたりすると、血湧き肉躍るわけです。
そこで、どうするかと思案したときに「ITアーキテクト」というキャリアと出会いました。もう、いい加減いい齢だったので、現場ももういいかなーなんて考えたら、さっさと「ITアーキテクト」になってましたね。これは社内の試験を経て、正式に「ITアーキテクト」になった瞬間です。

そこからしばらくは「ITアーキテクト」として、「セールス」との二足のわらじを履いて暮らしていたのですが、伸び悩みを感じていました。なかなか、「ITアーキテクト」といったものの本質が理解できず、自分に自信のない時期がありました。
そんな折、上司にぶっこ抜かれて、なぜか新たにできた「コンサルタント」の部署へ異動することに。 [II]事業部内の部署異動は、ほとんど毎年あります
そのときの上司はもちろん、コンサルタントだったわけですが、この上司の仕事っぷり、話しっぷりにとても感銘して、「コンサルタント」の職種も学びながら自分の仕事へと取り込んでいきました。

するとどうでしょう、「ITアーキテクト」の上流に当たる「コンサルタント」を学ぶことで、「ITアーキテクト」に必要とされる素養はなにか、といったものにとうとう自分の結論を出すことができました。
この頃から、「コンサルタティブ・アプローチ」のできる「ITアーキテクト」を冠にお仕事をするように変わっていきます。実際に「コンサルタント」もやっていました。

セールス事業部

そうこうしているうち、とあるお付き合いのあった理事からラブコールされ、あるお客様の担当になってと依頼されました。
前々から、何度か呼ばれていたのを、数回お断りしていたので、そろそろ、もうしわけないと引き受けることにしたら、なぜか事業部まで異動して「セールス事業部」へ。

とは言え、仕事の内容は変わらずに担当するお客様だけ変わり、実際の「セールス」にはならずに、今も「コンサルタティブ・ITアーキテクト」というキャリアを歩んでいます。

大手企業へ就職するメリット

お陰様で、大手外資企業へ入社して18年になりますが、この18年間、3事業部、7キャリアを経験することができました。
これらのキャリアは、一から体系づけられて、どのような役割を求められているか、どのキャリアでも目的が明確になっていました。しかも、これだけの多くのキャリアを一つの企業で経験することができるということは、とてもメリットのあることと考えています。

「オレ、別にITスペシャリストで良いし」

なんて、一時期はずっと考えていましたが、「コンサルタント」になったときに、「あー、オレ、コンサルタントとか好きかも知れない」と、これまでに感じたことのない楽しいお仕事に巡り会いました。
昔は、発生した大障害を直しているその時が一番好きですが、仕事としては、今はもうやりたくないのです。年齢によっても、体力によっても、やりたい仕事は変わってくるだろうし、他のキャリアを試してもいないのに「今の仕事が大好き」と言い続けられるかどうか。そう考えたときに、多くのキャリアを経験して、自分がホントに好きな仕事を見つけることができるのは、多くのキャリアプランをもつ大手企業でしか経験しうることができません。

散々、いろいろなキャリアを経験した後で、自分の好きな道を極めるために、そのキャリアを専門にやっている会社へ転職したり、自分で会社を作ったりすることもできます。
大手企業からの転職は「会社名」で面接だけやって転職できるケースも多く、外資系IT企業間では「別の事業部へ異動する」感覚で「別の会社へ転職」されている方も多く見受けられます。大手に勤務している「会社名」の後ろ盾のお陰でハードルも低く設定されることが多いようです。

他のメリットとして「超大規模プロジェクト」への参画できるケースもあり得ます。国家プロジェクト、数千人/月のメンバーが関わるもの、機密すぎて外へなにも言えないものなど、中小企業では困難なプロジェクトへ参画することは元より、牽引することもできるチャンスがあります。
エンドユーザー数だけで見れば、facebook、Twitter、Google などのほうが、はるかに同時利用者数が多かったりしますが、金融系の理解不能なサービスレベルなど、それらのアーキテクチャでは解決できない、シビアなスキルも要求されます。毛色は違うものの、渋い要求へ答えるためのアーキテクチャをデザインすることができるのは、大手ならではです。

かかる金額も段違いのため、ちょっとやそっとじゃ体験のできないことも多く存在しますが、はっきり言って、もうそろそろここでは書けない内容です。

このように、大手ではピンからキリまで、様々なプロジェクトが立ち上がり、様々な経験を実践することができるというメリットを持っています。自分の会社の中にいて、視点をちょっと変えるだけで、新しい仕事をすることができます。そして、多くのキャリアプランを有していることで、「転職」という人生を左右しかねないストレスフルなイベントも、社内異動というリスクの少ない方法で、新しい世界へチャレンジすることができます。

保守派には大手企業、就職にはいかがですか。転職も、新卒より中途のほうが入りやすいみたいですよ。一度、検討してみてはいかがですか?

大手の方が、得てして給料も良いですしね(・∀・)ニヤニヤ

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References

References
I とは言っても、Linuxは使ってましたし、某UNIXはフツーにいじれる程度でした
II 事業部内の部署異動は、ほとんど毎年あります

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