[目的を] 本当に必要なことは何ですか? [見誤らない]

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エンジニアの陥りやすい罠として、「手段が目的になる」が上げられます。

TARGET
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すばらしいアーキテクチャを提供したい。このソフトウェアのこの機能は神、絶対に使って欲しい。このミドルウェア、パッケージを使わないなんてクズ。このデザインが最強。

言い出すときりがないですが、意識の高いエンジニアは総じてこだわりがあります。
私のこだわりなんて、自分の触れることになるインタフェイス—椅子、机、キーボード、マウス(マウス使ってないですけど)—にしかこだわらないのですが、この範囲が広がってくると、業務に支障をきたします。

「サーバに Windows使うなんてクズ。死ねば良いのに」
「クソ高いだけのホスト使ってるとか老害。Linux 使えば幸せになれるのに」

こんなこと言うクズはたくさん居ます。自分が好きなもの、好きなこと、自分の信じるもの、それらが全てであって、それ以外のものは吐き捨てる。残念ながら、意識の高いエンジニアによく見られる風景です。
本来のプロはどうであるべきかを考えると、こんなことを行っていること自体がクズだと分かります。

「弘法筆を選ばず」なんて言葉があります。ただ、何を使っても最高のパフォーマンスが得られるわけではなく、制限された中でも、それなりのパフォーマンスを実現できるのが、弘法大師でした。
これこそプロと言わしめることと認識できます。プロのテニスプレイヤーが 1000円のラケットにしたからと言って、我々凡人は勝つことはできないでしょう。アレは、プロとプロが対決をするから、ラケットにも、要するに筆を選ばないと戦えない状況なわけです。

エンジニアも同じです。

まんはったんお客様らかの要求として、運用は、自社でコストを抑えて実施したいから、Windows でやりたいとなったとします。Windows しか使えないメンバーばかりだからでしょう。
このような要求に対して「サーバは Linuxに決まってる。Windows 使うやつはクズ」といって、Linux のサーバを提供することは、「是」でしょうか。

答えは「否」です。

お勉強をさせて、結果的に Linuxに進めていくことはあるかも知れません、がそもそも運用は片手間であって、お勉強をする余裕のない企業なんてザラです。そもそも Windows大好きで、Linux大嫌いな会社もあるでしょう。この時、「俺がLinuxにしろといっているのに、Linuxにもできないクズ会社なんて知るかボケ」と言うか言わないかはお任せしますが、そもそも、OS になんの目的があるのでしょう。

OS を入れることが目的となるサービスというものは存在しません。その上で稼働するアプリケーションによって、業務を改善したり、新たなサービスを提供することをお客様は望んでいるわけです。
そもそも、OS がどうたらこうたらは、問題のうちの1つであって、本来論ずるべきは「どのように、問題なく、そのサービスを提供することができるか」です。
そのための道具として、サーバやOS、ミドルウェアやパッケージ製品が存在するわけです。

なぜか、このことを忘れてしまって、ハードウェアやOS、ミドルウェアのすばらしさだけを語り、お客様に何らメリットのない提案をするエンジニアは掃いて捨てるほどいます。
多分、普段クズだクズだとバカにしている大企業病まみれの会社のほうが、この辺をわきまえて「お客様へのメリット」を正しく説明できることでしょう。本当に必要なことは、使う道具を制限することではなく、「どのように実現するか」です。

お客様が求めている「目的」を忘れずに鍛錬してください。それをするのが営業の役割だ、と言っているなら、仕事に文句を言わず営業の言いなりに働くこと。それがあなたに課せられた使命です。

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