三色ボールペンの人の著書、ということも、マッピング・コミュニケーションを使った対話術である、ということも知らずに Amazonさんで買いました。なので、内容が思ったものとちょっと違ってがっかりしました。
ですが、実際に読んでみたら、そのマッピング・コミュニケーションの本質部分については、共感できる部分が多かったです。それと、マインドマップのように、うまく流れずに、キーワードをただ羅列していくブレストでは、この手法の方が使いやすいとも感じました。このあたりは、そのときの状況を見ながら判断して使い分けられそうです。
気になったもの。
- 抽象論
- 抽象的な言葉は、そこから何も生み出さない。
- 対話(マッピング)の時間
- 制限時間を決める。制限されていると、その時間の密度は濃くなる。
- 経験知/暗黙知
- 言葉にならなかったことが、言葉で表現できたときに、人は快感を感じる。
- 言い換え力(相手の言葉を自分の言葉で置き換える)
- 語彙が豊富でなければ、実践できない。
- 相手ではなく、会話に集中する
- 相手とのポジショニングが重要(二等辺三角形)
- 主張は短い時間で
- 内容をコンパクトにする。15秒で話しても、1分で話しても意味の含有量は変わらない。
- 効果的な相づち
- 自分のアンテナに引っかかったキーワードをメモ→そのポイントを具体的に言葉にする
- メモによって真似をするスキル向上
- メモすることによって、相手の会話の長所を「まねる・盗む」ことができる
- 引用力の向上
- メモすることで、相手の言葉を引用することができ、出所が明確になる
- 情報の引用の仕方
- 出所と自分との関係を示すことで、情報に意味を持たせる
- 自分をアピールする力
- 引用元の人のイメージを思い浮かべさせ、歴史や厚みのある文化を感じさせる。
- 世代間のコミュニケーション
- 会話の冒頭で、興味ある本・映画、有益なテレビなどの情報を盛り込ませる。
- 重要な要約力の向上
- 好きな映画や本の内容を友人に話すことで、要約力がついてくる。
本がたまりすぎて難儀になってきました。