よくまちがわれて使われているので、何か良い文句がないかといつも考えていたんだけれども、今日、紹介された本での説明が分かりやすかったので、それを紹介します。
そもそも、なんで区別しにくいのかってことを考えてみたんですけど、「リーダーシップマネジメント」や「マネジメントリーダー」のように、組み合わさった上、どちらも権限を持ったえらい人という、なんとなくの認識があるのだと感じます。
意味が分かった上でも、よく意味が分かんないですもんね、この言葉。
ひとまず、Wikipediaでも拾ってみましょうか。
まず、”リーダー“には「先頭となるもの」とあります。先頭に立って、牽引していくとか、引っ張っていくなど指していますね。集団を代表する人という意味もあります。このあたりから「えらい人」という何となく漠然とした意味として取りがちなんでしょう。きっと。
次、”マネージャー“です。「マネジメントする人」ということになりますね。なぜ、タイトルではリーダーとマネージャーではなく、マネジメント、というのかは後述します。さて、マネージャーはいろいろな役割がありそうです。役職だったり、監督だったり、選手や芸能人、プロボクサーから一般企業まで、その管理をする人をマネージャーと呼んでいるようです。「管理する人」なんだから、管理される人からするとえらそうにみえますね。やっぱり「えらい人」なんでしょうか。
はてさて。そもそも、このリーダーや、マネジメントとはどこからでてきたのでしょうか。 [I]ココで言うリーダーや、マネジメント、とはビジネスやプロジェクトなど、企業が使う用語を指しています。
やはり、ここは自己啓発書の古典である、”デール・カーネギー – Wikipedia“や”ピーター・ドラッカー – Wikipedia“の著書が参考になるでしょう。
例えば、D・カーネギー著 「人を動かす(AA)」や、ドラッカーの「マネジメント(AA)」などで、その人物像を明確にすることができるでしょう。
ここで、ドラッカーが「マネジメント」というものを著書として発刊したことで「マネジメント」という言葉が、キーワードとして認識され、マネージャーの意味も含めて「マネジメント」と呼ぶようになったのではないかというのが、あたしの仮説です。なんとなくです。だから、マネージャーって言えばいいでしょう。
これら古典をベースに、世界的ベストセラーでもある、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣(AA)」では、リーダーシップとマネジメントについて、とても良く言及してあります。ジャングルからの脱出に、リーダーは「木に登って、全体を見渡して正しい方向を見つけ、正しい方向へ導く人」、マネジメントは「後方から、マニュアルを作ったり、スケジュールや作業員の賃金体系を作る人」というような表現をしています。このような感じで、著書全体にわたって、リーダーシップとマネジメントとは、かくあるべき論を示しています。私個人としてのリーダーシップ、マネジメントの定義はほぼこの著書です。ということは、結果としてドラッカーの「マネジメント(AA)」や「プロフェッショナルの条件(AA)」に示されているものを定義として認識しているということになりそうです。
かと言って、リーダーシップとマネジメントを理解するために、これだけの著書を読むのは大変です。あたしだってイヤです。
そこで、たまたま、リーダーやマネジメントやらの話をしていたら、某変態@idacchi氏から、一つの本をオススメされました。読んでないらしいですけど。
それは、マーカス バッキンガム著「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと(AA)」です。私も読んでないけど、オススメします。なぜか。
Amazonの商品説明のところを引用しますね。
企業の継続的な成功には、リーダーとマネジャーの存在が重要である。そもそもリーダーとマネジャーの役割は、どのように違うのか。著者は、それぞれがすべき「たったひとつのこと」で、本質的な違いを説明する。
リーダーが考えるべきたった1つのことは「よりよい未来に向けて人々を一致団結させる」ことである。未来のイメージを描き、語り、考え、反芻し、頭の中ではっきりした形となったら、周りの人々を説得することに関心を向ける。リーダーが専念するのは未来。情熱的でなくても魅力的でなくても弁舌に長けていなくても構わない。ただ明確であればいいと指摘する。一方、マネジャーが考えるべきたった1つのことは「部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用する」こと。才能、スキル、知識、経験、目標といった要素を観察し、それらを使って彼らが成功できる将来計画を立てる。チェスをするように、部下一人ひとりの個性の違いに注目し、彼らの成功に専念すべきである。
個人的に、この商品説明で十分です。
リーダーとマネージャーを、これだけ簡潔に表現できる商品説明がなされているのですから、中身も良いと勝手に感じました。個人的評価です。
リーダーとマネージャの表現に悩んだとき、この表現を思い返してみてください。な。
「リーダー」と「マネージャー(マネジャー)」と表現しているところも高評価です。7つの習慣では「マネジメント」としてますしね。
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
日本経済新聞社
2006-01
マーカス バッキンガム,Marcus Buckingham,加賀山 卓朗
¥ 2,052 (2015/06/25 12:54時の価格)
7つの習慣-成功には原則があった!
キングベアー出版
1996-12-25
スティーブン・R. コヴィー,Stephen R. Covey,ジェームス スキナー,川西 茂
¥ 493 (中古品) (2015/06/25 12:54時の価格)
マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則
ダイヤモンド社
2001-12-14
ピーター・F・ドラッカー,上田 惇生
¥ 2,160 (2015/06/25 12:54時の価格)
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
ダイヤモンド社
2000-07
P・F. ドラッカー,Peter F. Drucker,上田 惇生
¥ 1,944 (2015/06/25 12:55時の価格)
人を動かす 新装版
創元社
1999-10-31
デール カーネギー,Dale Carnegie,山口 博
¥ 1,620 (2015/06/25 12:55時の価格)
References
↑I | ココで言うリーダーや、マネジメント、とはビジネスやプロジェクトなど、企業が使う用語を指しています。 |
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なるほど、参考にしたい