IT業界シニアのためのオススメ書籍(しょっさん編)

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ビールクズの皆さん今晩は、本日は”ビールの日“だそうですね。
そんなことお構いなしに、常日頃から飲んでいるでしょうから、あまり意味はないでしょうが、「ビールの日」です。存分にビールを堪能ください。

さて、そんなこんなで、「シニア」までやってきました。ITシニアの方々こんばんは、しょっさんです。
ところで「シニア」ってどの程度のレベルを指すのでしょうか。なんとなくランクわけに「シニア」と書いてあったから採用しているというのもありますが、2000年頃に先輩エンジニアから「5年も働けばシニアだ」と言われた記憶が、ずっとさまよっていて、「次はシニアだな」という感覚で名付けました。しょっさんランキングなので、これで良いです。

なんとなく調べてみたところ「高度専門技術者」などとも呼ばれていることもあり、専門分野のエンジニアになると「シニア」かな、とも思わせます。まぁ、とすると一皮むけたくらいだろうと言うことで、入社してから5年後くらいをやっぱり想定してみてもいいのではないかと、勝手に解釈しました。異論は受け付けません。

「シニア」は「高度専門技術者」というくらいですから、専門分野に特化してる頃でしょう。
私も振り返ると Windows中心のエンジニアをやっていました。NT4.0とかです。NT4.0+ARCserve うめぇwww とかやってた頃です。オートチェンジャーの神様でした。意味不明。

と言うことで、専門分野の基礎に振り返り、立ち返る頃だったと思い出せます。
そこで、エンジニアを分類して、各分野のオススメ書籍をご紹介していこうという流れです。途中途中で過去も回想してみる流れです。

ご紹介する職種は次のとおりです。
セールス系や研修、CEは除外、コンサルタントはまだ速い、ということでそれ以外の分野を抽出しています。

  1. ITアーキテクト
  2. プロジェクトマネジメント
  3. ITスペシャリスト
  4. アプリケーションスペシャリスト
  5. ソフトウェアデベロップメント
  6. ITサービスマネジメント

一つずついきましょう

目次

1.ITアーキテクト

はっきり言って、入社して5年後にはまだ「ITアーキテクト」なんて職種を知りませんでした。
存在自体はしていたそうですが、うちの会社でもちゃんとプロフェッションとして存在していたかどうか、ギリギリあやしい時期だった記憶があります。
なので、オススメなしと行きたいところですが、最近は認知されてきているので、まぁ入れてもいっかと言うことで次の本をオススメします。

どうしてお前はいつも絶版本なのだと言われるかもしれませんが、そんなこと知るか。
この本は、私が泣きながら上位のITアーキテクト試験のパッケージを作っていた頃、その試験を受ける事前のレビューを受けているときに、先輩エンジニアから勧められたものです。
ITアーキテクトに必要とされる重要な要素がいくつかありますが、その根幹を成すもののうちの一つに「論理的に説明する能力」があります。ITアーキテクトは理路整然と説明する責任を持っています。そのため、論理的に相手に説明する能力が必要となってくるわけです。

それを、文章や図表で表現する必要がありますが、そもそも論理的とはなんぞや、から入るわけです。いわゆる「風が吹けば桶屋が儲かる」というのは、ある論理思考から積み重なってできていることわざですが、MECEであることや、ロジックツリーに代表される、繋がりをもって導きだされるものが、論理的なものの代表格です。

ITアーキテクトとして、なにが必要かという話を説明している本は数あれど、まず最初に読んでおくべき登竜門はこれではないかなと、マジメにオススメしてみました。

2.プロジェクトマネジメント

私がなりたくなかった、プロジェクトマネージャー向けのオススメの本です。私はいつまでもリーダーでありたいので、マネジメントとかは、A型の彼にやってもらえれば良いとフツーに考えています。ガンバレ。

A型の彼って誰やねん。ちなみに、O型のが向いてるらしいとか言う、オレの中での調査結果があります。どうでもいいですね。

さて、そんなプロジェクトマネジメント向けのオススメのホントはなんぞや。これです。

私が痛く感銘を受けた本です。プロジェクトの全ての問題は「人」にあると論じています。
「人」をどのようにマネージするかと言うことではなく、なぜ、デスマーチプロジェクトは全て「人」の問題になるのかということが書いてあります。逆を捕らえると「人」を抑えると、デスマーチしないとも言えるだろうか、いやどうだろうか、というコトがこの本には長々と書いてあります。
プロジェクトマネジメントを実行する上で障壁となる問題、課題、リスク、はほとんど全てココに書いてあります。まず、これからプロジェクトを開始するにあたって、自分はいったいどこで踏みまちがえるだろうかという予測を立てるためにも、この本を読んでおくことをオススメします。

数度、プロジェクトマネージャーとして、プロジェクトをマネージしたことがありますが、一度たりともミスしたことがないのが自慢な私ですが、なぜ失敗しなかったか。
メンバーの質が良かったこともありますが、良くも悪くも、お客様をコントロールしてごまかしていた点と、プロジェクトとして遅延している部分は自分が対処するなど、プレイングマネージャーとしてやたらめったらがんばったこと。そして一番なにが良かったかというと、自分で提案して、自分でプロジェクトを転がしたから、という点です。

デスマーチ、読んでいただけると分かりますが、私の成功事例は当てにならないというコトが理解できます。そうすれば、プロジェクトマネージャーとして一つステップアップできたことと、私が認めましょう。ガンバレ。

3.ITスペシャリスト

みんな大好き ITスペシャリストです。
ほかの職種も、さらに細かい分野がありますが、このITスペシャリストは入社当時から私が荒波に揉まれに揉まれた職種ですので、少しくわしくご紹介します。
全ての分野ではありませんが、定義されているうち、5つを選択しました。

3-1.プラットフォーム

プラットフォームとはなんぞや。アキバのあの店ではありません。アレはぷらっとホームです。
ハードウェアやOSあたりまでを指しています。PaaS の「P」latform ですね。ただ、PaaS だと「アプリケーション共通基盤」を含む場合もあるので、このあたりは使っている業界、業種、会社によって様々ですね。
ひとまずここでは、OSまでとしましょう。

さて、なにを読むべきか。

タネンバウム先生の本でも読んどけ。

というか、シニアになったメンバーは、アセンブラが終わっているはずなので、この分野に関してはお茶の子さいさいであると考えられるので、古典に流れるべき。古典こそ芸術。

それともう一つ、こんな本もオススメしたい。

読んでないので書評はしない。

3-2.ネットワーク

ITスペシャリスト時代、一番大事なものは何かと自問自答したとき、私が導きだした答えは「ネットワーク」でした。
その後、ネットワークスペシャリストとして幾度となく、社内試験を受けては落ち、受けては落ち、5年以上離れてる後輩と一緒に合格したのは良い想い出。良い、想い出、でした。(´;ω;`)ブワッ

そんな折、まず読んでおくべきネットワーク本というと、真っ先に思い浮かぶのがこれ。

くやしいかな、私が仕事を始めた頃は、SNA、NetBIOS、IPX/SPX、そしてTCP/IPと、複数のプロトコルが当たり前の魑魅魍魎の世界でした。

Windows 3.1において、マルチプロトコル通信する場合、プロトコルスタック(かドライバ)の問題で、どうやっても同時に 2つまでしか使えず。会社では SNA、NetBIOS、TCP/IP を使っていたオレには、Windows 3.1ではツライ世界でした。普段は SNA、NetBIOSの世界で仕事をし、GopherやWebへアクセスしたいときには、reboot して Trumpet読ませたりしていたわけです。config.sys いくつあっても足りません。ホント、OS/2最高でした(‘A`)

そんな悔しい思いをしていたことを、最近のゆとりたちはつゆしらず、TCP/IPだけやっていれば良い世界になりました。仕方ないので、この本だけ読んどけ。これが読めなければ、ネットワークなんぞやる資格はない。

あと、ついでなので。

このタコ本も読んどけ。一番のベースが書いてあるから。あと、せめて、TokenRINGというものがあったということ、キャンパスネットワークの主流派にATM (Asyncronous Transfer Mode) と言うものがあったことを忘れないでください…覚えておいてください…

ちなみに、あるところで、TokenRINGベースのプロトコルはまだ主流です。答えが分かった人は、先生のところまできなさい。

3-3.データベース

わざわざカテゴリ書いたけれども、オススメは「ない」です。
実際にはあるんだけれども、買えないので「ない」です。

じゃぁ、なんなのと言われたら “IBM 研修コースの検索 – IBM研修(authorized) – Japan” ここで、「DB2」と入力して検索して出てきたものを好きに受講ください。
ココが一番分かりやすかった、いや、ホントに。

3-4.システム管理

これでいいだろ。(やけくそ)

3-5.セキュリティ

セキュリティは、どんなセキュリティ犯罪が主流で、どのように突破されてくるかが分からなければ対処のしようがなく、一流のハッカー・クラッカーは一流のセキュリティアナリストにもなり得ると言われます。
米国では、FBIに検挙されたセキュリティ犯罪者が、セキュリティの会社を立ち上げるなど枚挙にいとまがありません。多分。

そんな中での筆頭はこの人でしょう。

ケビン・ミトニックです。知らなかった人、シニアを名乗るのはまだ速いです。
彼の手法は、ソーシャル・ハッキングやフリーキングがメインですが、セキュリティの考え方としては基礎の基礎です。

もっとも大事なセキュリティ対策は「社員のセキュリティ教育」であることからも分かるように、実際に社内のコンピュータを利用する社員のセキュリティリテラシーをあげることが重要だと、この本を読んでいただくと理解できます。もちろん、社外からの攻撃への対処も必要ですが、まず、セキュリティ対策とは何から何を守ものなのか、一度、この本を読んでみると考え方が変わります。

4.アプリケーションスペシャリスト

アプリケーション開発者として必要なのは「ロジック」です。そのロジックの根幹を成すべきものは「アルゴリズム」です。
すべてのアプリケーション開発者は、UMLを書くことも大事ですが、「コンピュータ脳」となれる頭脳が必要です。その学習に必要なのが「アルゴリズム」です。”アルゴリズム体操“とは関係ないと思います。
そこで、この本です。ババン。

C言語とかプクスとか言ったヤツは、廊下にたってなさい。

「アルゴリズム」と言ったら、私が狂信する奥村先生の書は、やはり基礎中の基礎です。LaTeX本でも有名の先生ではありますが、アルゴリズムでも私の中ではトップで有名です。

C言語は言語仕様自体は ANSIで規定されているものが、たまに更新されていて安心です。とは言えちょこちょこ更新されているようで、最近の最新では”C11“のようですね。どうして、gets関数廃止したんや。

5.ソフトウェアデベロップメント

アプリケーション開発する人となにが違うんじゃ、と思われるかも知れませんが、パッケージ製品を作る人は要求に対して開発をするというよりも、ユーザのニーズに対する「シーズ」をくみ取って、先の世界を創造する神に近い部分があります。したがって、要件がー、設計がー、ロジックがーというよりも、あでやかな輝かしい未来を見つめるお花畑な脳みそが必要だと考えています。
というよりも、とにかく研究熱心な分野であろうと考えています。

まぁ、いくら語ったところで、自分の行ったことのない世界なので、特になにもオススメしません。あしからず。

6.ITサービスマネジメント

運用ってヤツですね。一番しんどい時期を過ごしました。
とは言え、「しんどい」と「キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!」を味わえるとても楽しい時期でしたので、そんなに悪い気はしませんでした。

そんな運用さんに必要なスキルは、「障害ポイントに気がつく直感力」と「自発的な改善による自動化と障害の抑制」じゃないかなと個人的に考えているんですわ。
これらの力を身につけたのは、ババン

アセンブラ

そうだ、おまえら、やっとけよアセンブラ。

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